Sniper Arrow 2 AutoTrade PROの基本設定 MagicNumber・TradeMode・MaxSpreadなどを初心者向けに解説
AutoTrade PROには多くのパラメーターがありますが、 最初からすべてを変更する必要はありません。 本記事では、運用開始前に確認しておきたい基本設定を、 実際の使用目的と合わせて分かりやすく解説します。

はじめに

金色チャートSniper Arrow 2 AutoTrade PROには、 多くの設定項目が用意されています。

初めて設定画面を見ると、 「どこを変更すればよいのか分からない」 「初期設定のままで動かしてもよいのか」 と迷う方も多いでしょう。

しかし、最初からすべての項目を変更したり、 完全に理解したりする必要はありません。

AutoTrade PROは、基本的な設定を確認するだけでも 動作テストを始められるように設計されています。

一方で、経験者の方は、使用するSignal、ロット、 TP・SL、利益保護、取引時間、リスク制限などを 細かくカスタマイズできます。

基本方針

初回は多くの項目を一度に変更せず、 一つの設定を変更したら、その動作を確認する という進め方がおすすめです。

パラメーター画面の考え方

AutoTrade PROの設定画面には多くの項目がありますが、 大きく分けると次のグループに分類できます。

1
基本設定
MagicNumber、TradeMode、最大スプレッドなど。
2
エントリー設定
使用するSignalや売買方向を設定します。
3
ロット設定
固定ロット、自動ロット、Signal倍率など。
4
TP・SL設定
Signalごとの利益確定と損切りを設定します。
5
利益保護設定
ブレークイーブン、Trailing Stop、Smart TPなど。
6
リスク管理設定
DD停止、エクイティストップ、日次停止など。
7
取引時間設定
EAを稼働させる時間帯を制限します。
8
補助機能
再試行、表示、通知、連携機能など。

今回は、この中でも最初に確認しておきたい 基本設定を中心に解説します。

Sniper Arrow 2 AutoTrade PRO
全般
パラメーターの入力
MagicNumber
20260607
TradeMode
SIGNAL12
MaxSpread
30
MaxRetryCount
3
RetryWaitMS
1000
キャンセル OK
上の画面は説明用のイメージです。 実際の項目名、並び順、初期値は、 AutoTrade PROのバージョンによって異なる場合があります。

MagicNumberとは

ID
MagicNumber
EAが自分のポジションを識別するための管理番号です。

MagicNumberは、EAが注文やポジションを識別するために使用する番号です。

MT4では、同じ口座内で複数のEAを稼働できます。 その際、各EAはMagicNumberを使って、 どのポジションが自分の注文なのかを判断します。

同じ口座で複数EAを動かす場合
Sniper Arrow 2
AutoTrade PRO
Magic 20260607
別のEA
Magic 123456

MagicNumberが異なっていれば、 通常はそれぞれのEAが自分のポジションだけを管理できます。

基本的には変更不要

AutoTrade PROを一つの設定だけで使用する場合は、 基本的に初期値のままで問題ありません。

次のような場合は、MagicNumberの変更を検討してください。

  • 同じ口座で複数のEAを運用する
  • 同じEAを複数チャートで別管理したい
  • 時間足ごとに異なる設定で運用する
  • 銘柄ごとに完全に独立したポジション管理を行う
  • 他のEAとMagicNumberが重複している
同じMagicNumberを複数チャートで使う場合

同一口座、同一銘柄、同一MagicNumberで複数のEAを稼働すると、 EAの設計によっては、別チャートのポジションも 同じ管理対象として扱われる場合があります。

設定や時間足ごとに独立させたい場合は、 MagicNumberを別々にしてください。

覚え方

MagicNumberは、 EAに付ける管理用の会員番号 のようなものと考えると分かりやすいでしょう。

TradeModeとは

MODE
TradeMode
どのSignalを自動売買に使用するかを選択する設定です。

AutoTrade PROでは、Signal1からSignal4までを それぞれ異なる役割として管理しています。

TradeModeを変更することで、 自動売買に使用するSignalの組み合わせを選択できます。

TradeModeは、AutoTrade PROの運用方針を決める重要な項目です。 最初はSignal数を絞り、EAの動作を理解してから 使用範囲を広げる方法がおすすめです。

TradeModeの各設定

ALL_SIGNALS
Signal1~4

Signal1、Signal2、Signal3、Signal4を すべて自動売買へ使用します。

AutoTrade PROのSignalシステムを 一通り活用したい方向けです。

Signal3による逆行対応や、 Signal4による反転・ドテンも含まれるため、 各動作を十分理解してから使用してください。

ONLY_SIGNAL1
Signal1のみ

トレンド初動を狙うSignal1だけを使用します。

最もシンプルな運用方法であり、 AutoTrade PROの基本動作を確認したい方に向いています。

追加エントリーや逆行・反転Signalは使用しません。

ONLY_SIGNAL2
Signal2のみ

押し目買い・戻り売りに相当する Signal2だけを使用します。

Signal1による初動エントリーを行わず、 より深い調整場面だけを狙いたい場合に使用します。

Signal2が成立するためのインジケーター内部状態は、 Signal1の描画や状態管理と関係している場合があります。

ONLY_SIGNAL3
Signal3のみ

一時的な逆行を検知するSignal3だけを使用します。

Signal3は反転確定Signalではありません。

設定によっては反対方向への追加、 既存ポジションの決済、 ヘッジなどに利用できます。

Signal3の意味を十分に理解している方向けです。

ONLY_SIGNAL4
Signal4のみ

本格的な反転を判断するSignal4だけを使用します。

反転方向へのエントリーや、 ドテン戦略を重視する場合に使用します。

Signal4はSignal3後の相場状態を前提に 発生する設計のため、発生頻度は高くありません。

SIGNAL12
Signal1+Signal2

トレンド初動と押し目・戻りを自動売買します。

トレンドフォローを中心に運用したい場合の 基本的な組み合わせです。

Signal3とSignal4による逆行・反転エントリーは行いません。

初心者の方にも比較的分かりやすいTradeModeです。

SIGNAL23
Signal2+Signal3

押し目・戻りを狙うSignal2と、 その後の逆行を検知するSignal3を使用します。

初動のSignal1を使わず、 調整が進んだ場面から参加したい場合に使用します。

Signal3を使用するため、 ポジション管理方法を確認してから運用してください。

BUY2_SELL2_ONLY
BUY2・SELL2限定

Signal2の中でも、 BUY2とSELL2だけを売買対象にするモードです。

トレンド初動ではなく、 EMAなどへの押し目・戻りだけを狙いたい場合に使用します。

エントリー頻度や相場条件が限定されるため、 Signal成立まで長時間待機する場合があります。

TradeModeを変更してもインジケーターのSignal表示は変わりません

TradeModeは、EAがどのSignalを売買に使用するかを決める設定です。

インジケーター側ではSignal1からSignal4までが 通常どおり表示される場合がありますが、 EAはTradeModeで許可されたSignalだけを処理します。

初心者におすすめのTradeMode

モードAutoTrade PROを初めて使用する場合は、 Signal数を絞った設定から始めることをおすすめします。

初心者向けTradeMode
ONLY_SIGNAL1
最初のエントリーだけを使用します。 EAの基本動作を確認したい場合に適しています。
SIGNAL12
Signal1とSignal2を使用します。 トレンド初動と押し目・戻りを組み合わせた 基本的なトレンドフォロー運用です。

まずはデモ口座または最小ロットで、 Signal1とSignal2がどのようにエントリーされるのかを確認します。

その後、Signal3の逆行処理や Signal4のドテン動作を理解してから、 ALL_SIGNALSなどへ移行すると安全です。

おすすめの順番

ONLY_SIGNAL1 で基本動作を確認し、 次に SIGNAL12、 その後にSignal3・Signal4を含む設定へ進むと 理解しやすくなります。

最大スプレッド設定(MaxSpread)

SP
MaxSpread
スプレッドが設定値を超えている場合に、 新規エントリーを見送るための設定です。

スプレッドとは、買値と売値の差です。

スプレッドが広い状態で注文すると、 エントリー直後から大きな含み損を抱えたり、 想定より不利な価格からトレードが始まったりする場合があります。

スプレッド判定イメージ
BID
3350.20

30
ASK
3350.50
現在スプレッドがMaxSpread以内ならエントリー可能

MaxSpreadが必要な理由

次のような時間帯は、通常よりスプレッドが広がることがあります。

  • 重要な経済指標発表の前後
  • 市場オープン直後
  • ロールオーバー前後
  • 早朝や流動性が低い時間帯
  • 急激な価格変動が発生している場面
  • 週明けや窓開けが発生した場面

MaxSpreadを設定しておくことで、 極端に取引コストが高い場面での新規エントリーを 避けやすくなります。

MaxSpreadの単位に注意

MaxSpreadの単位は、 EAの内部計算方法や銘柄の桁数によって異なります。

特にXAUUSDやGOLDでは、 FX通貨ペアと同じ数値を入力しても、 実際の価格差が異なる場合があります。

数値だけを見て判断しないでください

例えばMaxSpreadを30に設定した場合でも、 それが3.0pips、30point、0.30ドル差の どれに相当するかは、EAの計算方式と銘柄の価格桁数によります。

実際に使用するFX会社のゴールド銘柄で、 表示スプレッドとEAの判定値を確認してください。

設定状態 メリット 注意点
MaxSpreadが小さい 取引コストが高い場面を避けやすい エントリーを見送る回数が増える
MaxSpreadが大きい Signalを逃しにくい 不利なスプレッドでも注文する可能性がある
制限を実質無効化 Signal条件だけでエントリーしやすい 指標時や早朝のスプレッド拡大に注意が必要

スリッページ設定

SLIP
Slippage
注文価格と実際の約定価格に発生する価格差の許容値です。

スリッページとは、 EAが注文を送信した価格と、 実際に約定した価格がずれる現象です。

急激に価格が動いている場合や、 流動性が低い場合に発生しやすくなります。

許容値を小さくすると、 不利な価格での約定を避けやすくなります。

ただし、許容値が小さすぎると、 価格変動が速い場面で注文エラーや再試行が増える場合があります。

通常は初期設定のまま動作確認し、 約定拒否や価格ずれが頻発する場合のみ、 使用するFX会社や銘柄に合わせて調整します。
スリッページ設定で価格ずれを完全に防げるわけではありません

ブローカーの約定方式や相場状況によっては、 指定した許容値どおりに処理されない場合があります。

経済指標発表時などの急変相場では、 MaxSpreadと取引時間制限を併用することも重要です。

インジケーターとの連携

連携AutoTrade PROは、 Sniper Arrow 2のSignal情報を読み取り、 設定されたTradeModeに応じて売買を行います。

Signal連携の流れ
Sniper Arrow 2が相場を分析
Signal1~Signal4をバッファへ出力
AutoTrade PROがiCustomでSignalを読み取る
TradeMode・スプレッド・時間などを確認
条件を満たした場合に売買を実行

インジケーターファイルの導入は必要

EAがSniper Arrow 2を内部で読み取るため、 指定されたインジケーターファイルを MT4のIndicatorsフォルダへ導入する必要があります。

正しい配置場所

Sniper Arrow 2のEA連携用インジケーターは、 通常 MQL4 → Indicators フォルダへ配置します。

同じチャートへの表示は必須ではない場合がある

AutoTrade PROが iCustomを使って内部的にSignalを読み取る仕様であれば、 インジケーターをチャート上へ目視表示しなくても EAはSignalを読み取れます。

ただし、Signalをチャート上で確認したい場合は、 描写版Sniper Arrow 2を同じチャートへ適用すると 動作を確認しやすくなります。

ファイル名を変更しないでください

EA内部でインジケーター名が指定されている場合、 ファイル名を変更するとEAが読み込めなくなります。

配布されたファイル名を変更せず、 指定されたフォルダへ配置してください。

描写版とEA連携版の役割

種類 主な役割 使用方法
描写版Sniper Arrow 2 チャート上にSignal、ライン、パネルなどを表示 裁量判断や目視確認に使用
EA連携用Light版 SignalコードをEAへ渡す Indicatorsへ配置し、EAが内部読込
AutoTrade PRO Signalを読み取り、注文とポジション管理を実行 運用するチャートへ適用

チャートを変更した場合の注意点

時間足を変更したり、テンプレートを適用したりした場合、 EAやインジケーターが再初期化されることがあります。

時間足を変更した場合

EAとインジケーターは、 新しい時間足で再読み込みされます。

再読み込み後に、EAの表示、AutoTradingの状態、 エキスパートログを確認してください。

銘柄を変更した場合

MT4では、通常は既存チャートの銘柄そのものを 直接別銘柄へ切り替えるのではなく、 新しい銘柄のチャートを開いてEAを適用します。

新しいチャートへ切り替えた場合は、 ロット、スプレッド、価格桁数、TP・SLの値を 改めて確認してください。

テンプレートを適用した場合

テンプレートの内容によっては、 現在のEAやインジケーターが外れたり、 別の設定へ置き換わったりすることがあります。

  • AutoTrade PROがチャートから外れていないか
  • インジケーターが正しく読み込まれているか
  • MagicNumberが想定どおりか
  • TradeModeが変更されていないか
  • ロットやTP・SLが初期値へ戻っていないか
  • AutoTradingがONになっているか
  • ポジション保有中の設定変更に注意

    ポジション保有中にMagicNumberや管理設定を変更すると、 既存ポジションをEAが管理対象として認識できなくなる場合があります。

    設定変更は、可能であればポジションがない状態で行ってください。

    基本設定で最初に確認したい項目

    AutoTrade PROの運用を開始する前に、 次の項目を確認してください。

    基本設定チェックリスト
    MagicNumberが他のEAと重複していない
    使用したいTradeModeが選択されている
    使用するSignalの役割を理解している
    MaxSpreadの値を確認した
    MaxSpreadの単位と銘柄桁数を確認した
    スリッページ設定を確認した
    インジケーターファイルをIndicatorsへ導入した
    インジケーター名を変更していない
    EAがチャートへ正常に適用されている
    MT4のAutoTradingがONになっている
    エキスパートログに読込エラーがない
    デモ口座または最小ロットで確認する

    まとめ

    今回は、Sniper Arrow 2 AutoTrade PROの 基本パラメーターについて解説しました。

    特にMagicNumberとTradeModeは、 EAのポジション管理と運用方法を決める重要な設定です。

    • MagicNumberはEAのポジション管理番号
    • TradeModeは使用するSignalの組み合わせ
    • MaxSpreadは取引コストが高い場面を避ける設定
    • Slippageは注文時の価格差に関する許容設定
    • インジケーターファイルは正しい名前と場所で導入する

    最初からすべての機能を使用するのではなく、 ONLY_SIGNAL1やSIGNAL12など、 シンプルなTradeModeから始めることをおすすめします。

    その後、実際のSignalとエントリーの流れを確認しながら、 Signal3やSignal4を含む設定へ段階的に移行すると、 AutoTrade PROの動作を理解しやすくなります。

    安定運用のコツ

    多くの設定を一度に変更せず、 一つ変更するたびに動作を確認することが、 設定ミスを防ぐ近道です。

    Sniper Arrow 2 AutoTrade PRO

    Signal1~Signal4による段階的な相場判断と、 自由度の高いパラメーター設定を組み合わせた 自動売買システムです。

    Sniper Arrow 2の詳細を見る

    次回予告

    次回:AutoTrade PROのロット設定

    次回は、利益とリスクの両方に大きく影響する ロット設定について詳しく解説します。

    • 固定ロットとは何か
    • Auto Lotの仕組み
    • BalancePer001Lotの考え方
    • Signalごとの固定ロット設定
    • Buy2・Buy3・Buy4のMultiplier
    • Sell2・Sell3・Sell4のMultiplier
    • ロット倍率を上げるリスク
    • 口座残高に合わせた資金管理
    • 初心者向けロット設定例

    ロット設定は、利益を増やすためだけの設定ではありません。 損失額と最大ドローダウンを管理するために、 最も重要なパラメーターの一つです。

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