はじめに
Sniper Arrow 2 AutoTrade PROには、
多くの設定項目が用意されています。
初めて設定画面を見ると、 「どこを変更すればよいのか分からない」 「初期設定のままで動かしてもよいのか」 と迷う方も多いでしょう。
しかし、最初からすべての項目を変更したり、 完全に理解したりする必要はありません。
AutoTrade PROは、基本的な設定を確認するだけでも 動作テストを始められるように設計されています。
一方で、経験者の方は、使用するSignal、ロット、 TP・SL、利益保護、取引時間、リスク制限などを 細かくカスタマイズできます。
初回は多くの項目を一度に変更せず、 一つの設定を変更したら、その動作を確認する という進め方がおすすめです。
パラメーター画面の考え方
AutoTrade PROの設定画面には多くの項目がありますが、 大きく分けると次のグループに分類できます。
今回は、この中でも最初に確認しておきたい 基本設定を中心に解説します。
MagicNumberとは
MagicNumberは、EAが注文やポジションを識別するために使用する番号です。
MT4では、同じ口座内で複数のEAを稼働できます。 その際、各EAはMagicNumberを使って、 どのポジションが自分の注文なのかを判断します。
AutoTrade PRO
MagicNumberが異なっていれば、 通常はそれぞれのEAが自分のポジションだけを管理できます。
基本的には変更不要
AutoTrade PROを一つの設定だけで使用する場合は、 基本的に初期値のままで問題ありません。
次のような場合は、MagicNumberの変更を検討してください。
- 同じ口座で複数のEAを運用する
- 同じEAを複数チャートで別管理したい
- 時間足ごとに異なる設定で運用する
- 銘柄ごとに完全に独立したポジション管理を行う
- 他のEAとMagicNumberが重複している
同一口座、同一銘柄、同一MagicNumberで複数のEAを稼働すると、 EAの設計によっては、別チャートのポジションも 同じ管理対象として扱われる場合があります。
設定や時間足ごとに独立させたい場合は、 MagicNumberを別々にしてください。
MagicNumberは、 EAに付ける管理用の会員番号 のようなものと考えると分かりやすいでしょう。
TradeModeとは
AutoTrade PROでは、Signal1からSignal4までを それぞれ異なる役割として管理しています。
TradeModeを変更することで、 自動売買に使用するSignalの組み合わせを選択できます。
TradeModeの各設定
Signal1、Signal2、Signal3、Signal4を すべて自動売買へ使用します。
AutoTrade PROのSignalシステムを 一通り活用したい方向けです。
Signal3による逆行対応や、 Signal4による反転・ドテンも含まれるため、 各動作を十分理解してから使用してください。
トレンド初動を狙うSignal1だけを使用します。
最もシンプルな運用方法であり、 AutoTrade PROの基本動作を確認したい方に向いています。
追加エントリーや逆行・反転Signalは使用しません。
押し目買い・戻り売りに相当する Signal2だけを使用します。
Signal1による初動エントリーを行わず、 より深い調整場面だけを狙いたい場合に使用します。
Signal2が成立するためのインジケーター内部状態は、 Signal1の描画や状態管理と関係している場合があります。
一時的な逆行を検知するSignal3だけを使用します。
Signal3は反転確定Signalではありません。
設定によっては反対方向への追加、 既存ポジションの決済、 ヘッジなどに利用できます。
Signal3の意味を十分に理解している方向けです。
本格的な反転を判断するSignal4だけを使用します。
反転方向へのエントリーや、 ドテン戦略を重視する場合に使用します。
Signal4はSignal3後の相場状態を前提に 発生する設計のため、発生頻度は高くありません。
トレンド初動と押し目・戻りを自動売買します。
トレンドフォローを中心に運用したい場合の 基本的な組み合わせです。
Signal3とSignal4による逆行・反転エントリーは行いません。
初心者の方にも比較的分かりやすいTradeModeです。
押し目・戻りを狙うSignal2と、 その後の逆行を検知するSignal3を使用します。
初動のSignal1を使わず、 調整が進んだ場面から参加したい場合に使用します。
Signal3を使用するため、 ポジション管理方法を確認してから運用してください。
Signal2の中でも、 BUY2とSELL2だけを売買対象にするモードです。
トレンド初動ではなく、 EMAなどへの押し目・戻りだけを狙いたい場合に使用します。
エントリー頻度や相場条件が限定されるため、 Signal成立まで長時間待機する場合があります。
TradeModeは、EAがどのSignalを売買に使用するかを決める設定です。
インジケーター側ではSignal1からSignal4までが 通常どおり表示される場合がありますが、 EAはTradeModeで許可されたSignalだけを処理します。
初心者におすすめのTradeMode
AutoTrade PROを初めて使用する場合は、
Signal数を絞った設定から始めることをおすすめします。
まずはデモ口座または最小ロットで、 Signal1とSignal2がどのようにエントリーされるのかを確認します。
その後、Signal3の逆行処理や Signal4のドテン動作を理解してから、 ALL_SIGNALSなどへ移行すると安全です。
ONLY_SIGNAL1 で基本動作を確認し、 次に SIGNAL12、 その後にSignal3・Signal4を含む設定へ進むと 理解しやすくなります。
最大スプレッド設定(MaxSpread)
スプレッドとは、買値と売値の差です。
スプレッドが広い状態で注文すると、 エントリー直後から大きな含み損を抱えたり、 想定より不利な価格からトレードが始まったりする場合があります。
30
MaxSpreadが必要な理由
次のような時間帯は、通常よりスプレッドが広がることがあります。
- 重要な経済指標発表の前後
- 市場オープン直後
- ロールオーバー前後
- 早朝や流動性が低い時間帯
- 急激な価格変動が発生している場面
- 週明けや窓開けが発生した場面
MaxSpreadを設定しておくことで、 極端に取引コストが高い場面での新規エントリーを 避けやすくなります。
MaxSpreadの単位に注意
MaxSpreadの単位は、 EAの内部計算方法や銘柄の桁数によって異なります。
特にXAUUSDやGOLDでは、 FX通貨ペアと同じ数値を入力しても、 実際の価格差が異なる場合があります。
例えばMaxSpreadを30に設定した場合でも、 それが3.0pips、30point、0.30ドル差の どれに相当するかは、EAの計算方式と銘柄の価格桁数によります。
実際に使用するFX会社のゴールド銘柄で、 表示スプレッドとEAの判定値を確認してください。
| 設定状態 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| MaxSpreadが小さい | 取引コストが高い場面を避けやすい | エントリーを見送る回数が増える |
| MaxSpreadが大きい | Signalを逃しにくい | 不利なスプレッドでも注文する可能性がある |
| 制限を実質無効化 | Signal条件だけでエントリーしやすい | 指標時や早朝のスプレッド拡大に注意が必要 |
スリッページ設定
スリッページとは、 EAが注文を送信した価格と、 実際に約定した価格がずれる現象です。
急激に価格が動いている場合や、 流動性が低い場合に発生しやすくなります。
許容値を小さくすると、 不利な価格での約定を避けやすくなります。
ただし、許容値が小さすぎると、 価格変動が速い場面で注文エラーや再試行が増える場合があります。
ブローカーの約定方式や相場状況によっては、 指定した許容値どおりに処理されない場合があります。
経済指標発表時などの急変相場では、 MaxSpreadと取引時間制限を併用することも重要です。
インジケーターとの連携
AutoTrade PROは、
Sniper Arrow 2のSignal情報を読み取り、
設定されたTradeModeに応じて売買を行います。
インジケーターファイルの導入は必要
EAがSniper Arrow 2を内部で読み取るため、 指定されたインジケーターファイルを MT4のIndicatorsフォルダへ導入する必要があります。
Sniper Arrow 2のEA連携用インジケーターは、 通常 MQL4 → Indicators フォルダへ配置します。
同じチャートへの表示は必須ではない場合がある
AutoTrade PROが iCustomを使って内部的にSignalを読み取る仕様であれば、 インジケーターをチャート上へ目視表示しなくても EAはSignalを読み取れます。
ただし、Signalをチャート上で確認したい場合は、 描写版Sniper Arrow 2を同じチャートへ適用すると 動作を確認しやすくなります。
EA内部でインジケーター名が指定されている場合、 ファイル名を変更するとEAが読み込めなくなります。
配布されたファイル名を変更せず、 指定されたフォルダへ配置してください。
描写版とEA連携版の役割
| 種類 | 主な役割 | 使用方法 |
|---|---|---|
| 描写版Sniper Arrow 2 | チャート上にSignal、ライン、パネルなどを表示 | 裁量判断や目視確認に使用 |
| EA連携用Light版 | SignalコードをEAへ渡す | Indicatorsへ配置し、EAが内部読込 |
| AutoTrade PRO | Signalを読み取り、注文とポジション管理を実行 | 運用するチャートへ適用 |
チャートを変更した場合の注意点
時間足を変更したり、テンプレートを適用したりした場合、 EAやインジケーターが再初期化されることがあります。
時間足を変更した場合
EAとインジケーターは、 新しい時間足で再読み込みされます。
再読み込み後に、EAの表示、AutoTradingの状態、 エキスパートログを確認してください。
銘柄を変更した場合
MT4では、通常は既存チャートの銘柄そのものを 直接別銘柄へ切り替えるのではなく、 新しい銘柄のチャートを開いてEAを適用します。
新しいチャートへ切り替えた場合は、 ロット、スプレッド、価格桁数、TP・SLの値を 改めて確認してください。
テンプレートを適用した場合
テンプレートの内容によっては、 現在のEAやインジケーターが外れたり、 別の設定へ置き換わったりすることがあります。
ポジション保有中にMagicNumberや管理設定を変更すると、 既存ポジションをEAが管理対象として認識できなくなる場合があります。
設定変更は、可能であればポジションがない状態で行ってください。
基本設定で最初に確認したい項目
AutoTrade PROの運用を開始する前に、 次の項目を確認してください。
まとめ
今回は、Sniper Arrow 2 AutoTrade PROの 基本パラメーターについて解説しました。
特にMagicNumberとTradeModeは、 EAのポジション管理と運用方法を決める重要な設定です。
- MagicNumberはEAのポジション管理番号
- TradeModeは使用するSignalの組み合わせ
- MaxSpreadは取引コストが高い場面を避ける設定
- Slippageは注文時の価格差に関する許容設定
- インジケーターファイルは正しい名前と場所で導入する
最初からすべての機能を使用するのではなく、 ONLY_SIGNAL1やSIGNAL12など、 シンプルなTradeModeから始めることをおすすめします。
その後、実際のSignalとエントリーの流れを確認しながら、 Signal3やSignal4を含む設定へ段階的に移行すると、 AutoTrade PROの動作を理解しやすくなります。
多くの設定を一度に変更せず、 一つ変更するたびに動作を確認することが、 設定ミスを防ぐ近道です。
Signal1~Signal4による段階的な相場判断と、 自由度の高いパラメーター設定を組み合わせた 自動売買システムです。
Sniper Arrow 2の詳細を見る次回予告
次回は、利益とリスクの両方に大きく影響する ロット設定について詳しく解説します。
- 固定ロットとは何か
- Auto Lotの仕組み
- BalancePer001Lotの考え方
- Signalごとの固定ロット設定
- Buy2・Buy3・Buy4のMultiplier
- Sell2・Sell3・Sell4のMultiplier
- ロット倍率を上げるリスク
- 口座残高に合わせた資金管理
- 初心者向けロット設定例
ロット設定は、利益を増やすためだけの設定ではありません。
損失額と最大ドローダウンを管理するために、
最も重要なパラメーターの一つです。
関連記事
FX・CFD・ゴールドなどの証拠金取引には、 元本を超える損失が発生する可能性があります。 本記事および本ツールは、 将来の利益や運用成績を保証するものではありません。 実際の運用は、取引商品の仕組みとリスクを十分に理解し、 ご自身の判断と責任において行ってください。
SPONSORED LINK
コメント